IMAXも好きだし、SCREENXも好き。
気づけば、映画館の大きな音と低音がわりと当たり前になっていた。
そんなわたしが家の音響環境をちょっとよくしたくなって、BOSE Smart Ultra Soundbarを買った。
口コミを調べてみると、「サブウーファーがなくても十分」という声もけっこうある。
それなら、とりあえずサウンドバーだけでいいかな。
設置して、映画を再生してみた。
……。
足りない。
ぜんぜん足りない。
おかしい。
みんな十分って言ってたじゃん!
そこでようやく気づいた。
もしかして、日頃から映画館で飼い慣らされているわたしの「十分」は、普通の十分じゃないのでは。
IMAXだのSCREENXだの言いながら映画館に通っておいて、家ではサウンドバー一本で満足できると思っていた。
無理でした。
そうか。
わたし、普通じゃなかった。
ということで、BOSEのBass Module 700も追加することにした。
ここまではいい。
問題は、わたしがマンションに住んでいることだった。
低音はほしい。
でも、ご近所さんの部屋まで映画館にするつもりはない。
Bass Module 700の口コミを見ていると、防振対策をしたほうがいいという声も見かける。
とはいえ、わたしはオーディオの防振対策についてまったく知識がない。
何をすればいいのかもわからない。
困った。
こういうときはAIに聞く。
Geminiたん、マンションにサブウーファー置きたいんだけど、どうしたらいい?
そこで初めて知った。
世の中には「オーディオボード」と「オーディオインシュレーター」というものがあるらしい。
……なにそれ?
存在すら知らなかった。
でも床への振動はできるだけ抑えたい。
よくわからないので、言われるがまま買ってみた。
このときのわたしはまだ知らない。
「オーディオボード」という、なんとなくシュッとした名前の商品を注文したはずなのに、数日後、福山通運がうちに墓石を運んでくることを。
福山通運から何かが届いた
配送業者が福山通運になっているのを見たとき、ちょっとイヤな予感はしていた。
届いた。
重い、重すぎる。
10kgくらいかなと思っていたら、12.5kgあった。
そして箱を開けてみる。
……墓石?
御影石みたい、ではない。
御影石だった。
わたし、オーディオボードってもっとこう……オーディオっぽい何かだと思ってた。
まさか石が届くなんて心にも思っていない。
もちろん墓石ではない。
立派なオーディオボードです。
わかってるんだけど!
もう墓石にしか見えない。
試しにどうにかしようとしてみたけれど、これは女子ひとりで無理して扱うものではないと判断。
家族召喚!
援軍が来るまで、できるところから準備することにした。
まずはクッキングシートを斬る
今回用意したオーディオインシュレーターは、東京防音のTHI-500。
52mm×52mmのものを4個使う。
これももちろん、わたしが最初から知っていたわけではない。
Geminiたんに教えてもらって買った。
さらに聞いたところ、インシュレーターに使われているハネナイトゴムは、長期間フローリングに置いていると色移りする可能性があるらしい。
それは困る。
対策として、クッキングシートを間に挟むことにした。
これもGeminiたんが教えてくれた。
インシュレーターが52mm×52mmなので、上から見えにくいように少し小さな50mm×50mm。
定規を用意して、クッキングシートを斬る!!
急に工作が始まった。
※ THI-500 販売サイトでは50mmって書いてあるけど、箱の裏は52mmってなってます。
両面テープがまったくつかない
切ったクッキングシートの上にインシュレーターを置いてみる。
オーディオボードを載せるときに位置がズレると面倒なので、両面テープで固定しておこう。
ぺた。
……。
あれ?
つかない。
まったくつかない。
ここで気づいた。
そういえばクッキングシートって、食べ物がくっつかないためのものだった。
剥離紙みたいなものに両面テープを貼ろうとしていた。
そりゃ、つかない。
結局、クッキングシートは固定のりのPITで仮止め。
オーディオボードとインシュレーターの間は両面テープで固定できた。
これで位置決めはOK。
最終的には上から重量がかかるので、クッキングシートは設置中に逃げなければいい。
たぶん。
御神体を置く前に掃除する
ここで、もうひとつ気づいた。
これ、一度置いたら動かしたくない。
12.5kgのオーディオボードだけでも重いのに、その上には13.6kgのBOSE Bass Module 700が乗る。
合わせて26.1kg。
……フローリング、大丈夫?
急に心配になって、またGeminiたんに聞いてみた。
「人間ひとりより軽いので、ぜんぜん平気です」
そっか……。
言われてみればそうだった。
26.1kgという数字だけ見て、とんでもない重量物を設置する気になっていたけど、人間より軽かった。
それより問題なのは、設置したあとに「あ、後ろにホコリある」となったとき。
26.1kgを動かしてまで掃除する未来が、わたしにはまったく見えない。
今しかない。
掃除機をかける。
ついでに水拭きもする。
オーディオ機器を置くだけだったはずなのに、なんだか場を清めているような気持ちになってきた。
そして、御神体が鎮座する
床をきれいにして、
クッキングシートを敷いて、東京防音のTHI-500を4個置いて、その上に12.5kgの墓石……ではなく、オーディオボードを載せる。
そして最後に、BOSE Bass Module 700。
ここまで来ると、もうサブウーファーには見えない。
御神体である。
家族の力を借りて、無事に鎮座。
サブウーファーをひとつ置きたかっただけなのに、なぜこんな大仕事になったのか。
最初はオーディオボードもインシュレーターも知らなかった。
AIに聞いて、言われるがまま買ってみたら、最終的にわが家に御影石の祭壇ができた。
でも、これでようやく音を出せる。
低音はほしい。
でも、ご近所さんにはできるだけ迷惑をかけたくない。
果たして12.5kgの墓石とインシュレーターは、BOSE御神体の力を受け止めてくれるのか。
ここからが本番です。
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