わたしのお家は映画館までめちゃくちゃ近い。
映画も音楽も大好きなわたしにとって、これはかなり大きなメリット。
昨日もふと映画でも観るかと思い立って、そのまま座席を予約した。
映画の前にごはんも食べて準備万端。
観たのは『オークストリートの異変』。
アン・ハサウェイとユアン・マクレガーが出演している、家族の絆とサスペンススリラー。
ネタバレになるといけないから詳しくは書かないけど、観終わった直後の感想は、うーん、ちょっと微妙だったかも。
アン・ハサウェイはめちゃくちゃ綺麗だし演技もよかった。
でもわたしにはあんまり合わなかったのかな。
そんな感じで帰ってきた。
なのに一晩たったら、なんか気になる。
映画の中で流れていた曲がずっと頭に残っていた。
まったく知らない曲だったけど、なんとなくa-haの『Take On Me』っぽい感じがして、80年代の曲なのかなと思って調べてみたら本当にそうだった。
Steve Winwoodの『Valerie』という曲。
この曲が流れるシーンが、やけに頭から離れない。
女の子が『Valerie』を歌っているのを見ていたら、ああ、なんかわかると思って泣けてきた。
わたしも落ち込んだときとか、つらいときは車のハンドルを握りながら泣く。
涙で前が見えなくなって危ないんだけど。
それから『Valerie』の歌詞の意味や曲の背景を調べていたら、また泣いた。
いなくなった人への喪失感とか、去っていった恋人への未練とか。
そんなものが歌われていることを知ったら、過去の恋愛のことまで思い出してしまった。
わたしはこういう、自分のどこかに響いた曲をプレイリストに入れて、お散歩しながら聴くのが好き。
音楽を聴きながらいろんなことを思い出して、また泣く。
でも、冷静に考えると前から泣きながら歩いてくる人がいたら、わたしならちょっと怖い。
車でも泣くし、散歩でも泣く。
もうちょっと泣く場所を考えたほうがいいのかもしれない。
でも、どこの誰かなんてわからないし。
自分が思ってるほど他人は気にしてない。
まいっか。
そんなことをしながら今日も『Valerie』を聴いて、『オークストリートの異変』のことを思い出していた。
昨日は微妙だと思ったのに。
今はもう一回観たいなと思っている。
映画って、観ている時間だけじゃないのかもしれない。
観終わってから感傷に浸ったり、劇中歌を調べたり、みんなのネタバレレビューや考察を読んだり。
そうしているうちに、観た直後とは違う映画になっていくことがある。
わたしは、そういう時間も含めて映画が好きなんだと思う。
そして今日はスパイダーマンを観に行く。
もう座席は予約した。



